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最近考えていること
以前に比べて圧倒的にブログを書く頻度が少なくなりました。
まぁ、つっこんだ仕事が多くなっちゃったのでなかなか書けることが少なくなったこともあるし(秘密が多くなりましたのよ)、忙しいときは殺人的だったりするのもあるし。
でも、ほんとはそれ以上に、改めてきちんと「書くべきこと=取り組むべきこと」を探す状態ってのがあったのかな、と思う。
正直、ネットに飽きてしまった部分があって。
もちろん、仕事をさせてもらっている分野だし、とてもありがたいと思う。でも、特に日本において、ネット系サービスを取り巻く環境というか構造というか、ずっと同じことの繰り返しなのがもうちょっとね、さすがにおなかいっぱい。
・2ch が盛り上がった時代
↓
・高性能になっていくPCについて盛り上がった時代
↓
・Google な時代の幕開け
↓
・高速回線が盛り上がった時代
↓
・ECが盛り上がった時代
↓
・ケータイコンテンツが盛り上がった時代
↓
・ブログが盛り上がった時代
↓
・SNSが盛り上がった時代
↓
・YouTubeが盛り上がった時代
↓
・セカンドライフが盛り上がらなかった時代
↓
・ニコニコ動画が盛り上がった時代
↓
・ケータイSNSが盛り上がった時代
↓
・ケータイ小説が盛り上がった時代
↓
・twitter が盛り上がった時代 / iPhone アプリが盛り上がった時代
↓
・tumblr がくる? セカイカメラがくる?
こうして振り返ってみると、PCでのSNS時代くらいまでが実利的な時代、つまり、そのサービスの周辺で確実に利益(ベネフィットって言った方がいいのかしら)が動いていたように思う。ここでいう利益とは、お金もそうだし、人脈とか仕事術といった、広く「自分や自分の周りに対して得を供するもの」という意味。
この時期は、インフラがものすごい勢いで整っていったこともあって、時代そのものが隆起したと言える。この時期までに成功した企業は、いまでもやはり稼ぎ出す数字が大きいし、(いろいろと意見はあるだろうが)比較的ビジネスとして安定している。人の「得」に直結しているからね。
一方で、ケータイSNS以降の時代は、ネット業界全体が余暇産業へシフトしているのが分かる。それまで「便利」「効率化」「(買えなかったものが)買える」といった、直接的な利便性を訴えていたものが一巡して、あとは些細な違いだけが勝負ポイントになると、「いかに時間を使ってもらうか」とか「いかに遊んでもらうか」といった余暇サービスが多くなった。
その転換点は、今になって振り返ってみれば、まったく流行らなかったセカンドライフだったのかもしれないな、なんて思ったりする。サービスとしてはあり得ないくらいのレベルだったし、プレスリリースが連続する状況のバカさ加減に腹を抱えて笑ったものだが、歴史的なポイントとしてはけっこう重要だったんじゃないの。
って、ちがうか。YouTubeかな。
いや、でもちがうな。
セカンドライフのような気がする。
YouTubeは、わりと誰が見てもおもしろいものだったりする。特に日本での広まり方の主な要因は「見逃したテレビ番組をあとから見ることができる」ってことと、「知らなかった映像コンテンツをチェックできる」という実利的なものだ。だから、実利時代の最後に、「カルチャーの追体験」というベネフィットによって利用が広まった、ということかな。
一方で、セカンドライフは、楽しむことができる人を選ぶものだった。本当にごく一部だがセカンドライフの楽しみ方を提唱している人はいたし(まぁ、金もらってやってたのかもしれんけど)、それなりにコアなファンはつくかもしれない。完成度が低かったのでほんとに少ないとは思うが、「楽しめる人を選ぶ」ってところがポイント。
この流れはニコニコ動画とかtwitterについても言えると思う。
ニコニコ動画はその完成度の高さゆえ、新規ユーザの獲得力を持つし、既存ユーザの滞留率も高い。が、楽しめる人を選ぶ。ごちゃごちゃとネットスラングが画面上を流れること自体について受け入れられない人もそれなりに多いだろうし、そういう意味では広い母体の中のニッチ方面で地位を確立していくことで、収益を作っていくという展開になる。いま日本のプレミアム会員がどのくらいいるかは把握していないが、のびが緩やかになったあとは海外展開がメインの事業になっていくだろうね。
twitter は現時点でもっとも過熱気味なWebサービスと言える。そんなにおもしろいかこれ、という個人的な印象はさておき、適度な距離感(これ重要)で人と話せる状態ってのはなんと現代的なこと。でもこれも「楽しめる人を選ぶ」ってことと、「いかに時間をつかってもらうか」系のサービス。iPhone / iPod touch のアプリも、すき間時間ビジネスで文字通り「持っている人だけが楽しめる」サービス。ただし、iPhone / iPod touch は、携帯電話・携帯音楽再生端末ってことで、ベネフィットも提供しているのがちょっとちがう。
さてさて、こうして考えてみると、ネット業界はゲーム業界とそれほど変わらない感じになってくるなぁ。いまゲーム業界が置かれている状況は、数年後のネット業界となるのか。
すき間時間を奪い合う、楽しめる人を選ぶサービス。目立つのは大予算でシリーズ化(ネット業界の場合で言い換えれば水平展開かな)のサービスで、低予算だけどキラリと光るものもちょっとだけあるよ。そしてそれ以外は累々とした屍。うーん、それって、全体が死に行く方向な気がするんですけど。まぁ、ゲーム業界とちがって、ネット業界には業務アプリの仕事もあるので、ゲーム業界ほど進化の方向が先細りしないとは思うんだが、大局はそんな感じかと。
あらためて、「インフラが整う=時代が隆起する」という状況がいかに特殊かということがわかる。これって、言ってみれば戦争特需のようなものだよね。時代の要請によって、ビジネスが大きく伸びる、という意味で。
プロ野球チームも作った先輩が、次のようなことを言っていた。
「『インターネット』の誕生ってのはほんとすごかったんだよ。それが本当にすごいことだったから、俺みたいなやつでも会社を作れて、事業ができて、売却できた。インフラが整うってのはそれくらいすごい。だから、電話が誕生したときなんて、俺のとき以上にすごいことが起きたんじゃないかなぁ。それまでなんもなかったわけだからさ。一般的な(遠隔地の)連絡手段が。
だから、(インフラが一巡した)いまビジネスを作っていくのはほんとに大変だと思うよ。だって勝手にドライブしてくれないから、自分でいちいち動かしていく必要があるからね。でもちゃんと自分でドライブさせることができたとしても、当時のような大きなお金の動きを作るのはほんとに難しいと思う。
でも、たとえば『ウインターネット』みたいな、いまの『インターネット』に変わる全く新しい概念のインフラが仮に誕生するのだとしたら、そのときはまたビジネスが大爆発するだろうね。まぁ、可能性は低いと思うけど。」
「ウインターネット」なんて新しいインフラ、とりあえずここ100年はないとする。その中で、安定して食べていける事業をやるとなると、やっぱり広い人に実利を届ける、ということしかないんじゃなかろか。余暇産業も悪いとは言わないし、素晴らしいビジネスだとは思うけれど、せばまる市場で食い合うってのは避けた方が賢明だし、そこから革新的なサービスってのはやっぱりなかなか出てこないだろう。なぜなら革新的なサービスをするためにはある程度の予算が必要で、しかもそれは継続的に必要だから。継続的な投資のためには継続的なそれなりの収益の額が必要だが、余暇産業で継続的かつ安定的な収益をつかむこと自体がなかなか難しいから。Amazonだってずっと赤字で投資家からすげー文句言われていたが、実際売上はそれなりにあったからこそ投資を続けることができたわけで。一過性の資金だけではなかなかうまくいかないっすね。
そうなると、自分の場合、現時点ではどうしても、iPhoneアプリを作るよりはiTunesを作るべきかな、という判断になる。それはとても大変なことなんだけども。
ということで、長々と書きましたが、とりあえず自分の進むべき道は以前と変わらず地味な方向です。ときにつまんなくて参っちまいますが、そんなときにまたブログでも書いて気分転換しようと思います。意外とたまってるものを吐き出すのもいい感じってことにいま気がつきました。
まぁ、つっこんだ仕事が多くなっちゃったのでなかなか書けることが少なくなったこともあるし(秘密が多くなりましたのよ)、忙しいときは殺人的だったりするのもあるし。
でも、ほんとはそれ以上に、改めてきちんと「書くべきこと=取り組むべきこと」を探す状態ってのがあったのかな、と思う。
正直、ネットに飽きてしまった部分があって。
もちろん、仕事をさせてもらっている分野だし、とてもありがたいと思う。でも、特に日本において、ネット系サービスを取り巻く環境というか構造というか、ずっと同じことの繰り返しなのがもうちょっとね、さすがにおなかいっぱい。
・2ch が盛り上がった時代
↓
・高性能になっていくPCについて盛り上がった時代
↓
・Google な時代の幕開け
↓
・高速回線が盛り上がった時代
↓
・ECが盛り上がった時代
↓
・ケータイコンテンツが盛り上がった時代
↓
・ブログが盛り上がった時代
↓
・SNSが盛り上がった時代
↓
・YouTubeが盛り上がった時代
↓
・セカンドライフが盛り上がらなかった時代
↓
・ニコニコ動画が盛り上がった時代
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・ケータイSNSが盛り上がった時代
↓
・ケータイ小説が盛り上がった時代
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・twitter が盛り上がった時代 / iPhone アプリが盛り上がった時代
↓
・tumblr がくる? セカイカメラがくる?
こうして振り返ってみると、PCでのSNS時代くらいまでが実利的な時代、つまり、そのサービスの周辺で確実に利益(ベネフィットって言った方がいいのかしら)が動いていたように思う。ここでいう利益とは、お金もそうだし、人脈とか仕事術といった、広く「自分や自分の周りに対して得を供するもの」という意味。
この時期は、インフラがものすごい勢いで整っていったこともあって、時代そのものが隆起したと言える。この時期までに成功した企業は、いまでもやはり稼ぎ出す数字が大きいし、(いろいろと意見はあるだろうが)比較的ビジネスとして安定している。人の「得」に直結しているからね。
一方で、ケータイSNS以降の時代は、ネット業界全体が余暇産業へシフトしているのが分かる。それまで「便利」「効率化」「(買えなかったものが)買える」といった、直接的な利便性を訴えていたものが一巡して、あとは些細な違いだけが勝負ポイントになると、「いかに時間を使ってもらうか」とか「いかに遊んでもらうか」といった余暇サービスが多くなった。
その転換点は、今になって振り返ってみれば、まったく流行らなかったセカンドライフだったのかもしれないな、なんて思ったりする。サービスとしてはあり得ないくらいのレベルだったし、プレスリリースが連続する状況のバカさ加減に腹を抱えて笑ったものだが、歴史的なポイントとしてはけっこう重要だったんじゃないの。
って、ちがうか。YouTubeかな。
いや、でもちがうな。
セカンドライフのような気がする。
YouTubeは、わりと誰が見てもおもしろいものだったりする。特に日本での広まり方の主な要因は「見逃したテレビ番組をあとから見ることができる」ってことと、「知らなかった映像コンテンツをチェックできる」という実利的なものだ。だから、実利時代の最後に、「カルチャーの追体験」というベネフィットによって利用が広まった、ということかな。
一方で、セカンドライフは、楽しむことができる人を選ぶものだった。本当にごく一部だがセカンドライフの楽しみ方を提唱している人はいたし(まぁ、金もらってやってたのかもしれんけど)、それなりにコアなファンはつくかもしれない。完成度が低かったのでほんとに少ないとは思うが、「楽しめる人を選ぶ」ってところがポイント。
この流れはニコニコ動画とかtwitterについても言えると思う。
ニコニコ動画はその完成度の高さゆえ、新規ユーザの獲得力を持つし、既存ユーザの滞留率も高い。が、楽しめる人を選ぶ。ごちゃごちゃとネットスラングが画面上を流れること自体について受け入れられない人もそれなりに多いだろうし、そういう意味では広い母体の中のニッチ方面で地位を確立していくことで、収益を作っていくという展開になる。いま日本のプレミアム会員がどのくらいいるかは把握していないが、のびが緩やかになったあとは海外展開がメインの事業になっていくだろうね。
twitter は現時点でもっとも過熱気味なWebサービスと言える。そんなにおもしろいかこれ、という個人的な印象はさておき、適度な距離感(これ重要)で人と話せる状態ってのはなんと現代的なこと。でもこれも「楽しめる人を選ぶ」ってことと、「いかに時間をつかってもらうか」系のサービス。iPhone / iPod touch のアプリも、すき間時間ビジネスで文字通り「持っている人だけが楽しめる」サービス。ただし、iPhone / iPod touch は、携帯電話・携帯音楽再生端末ってことで、ベネフィットも提供しているのがちょっとちがう。
さてさて、こうして考えてみると、ネット業界はゲーム業界とそれほど変わらない感じになってくるなぁ。いまゲーム業界が置かれている状況は、数年後のネット業界となるのか。
すき間時間を奪い合う、楽しめる人を選ぶサービス。目立つのは大予算でシリーズ化(ネット業界の場合で言い換えれば水平展開かな)のサービスで、低予算だけどキラリと光るものもちょっとだけあるよ。そしてそれ以外は累々とした屍。うーん、それって、全体が死に行く方向な気がするんですけど。まぁ、ゲーム業界とちがって、ネット業界には業務アプリの仕事もあるので、ゲーム業界ほど進化の方向が先細りしないとは思うんだが、大局はそんな感じかと。
あらためて、「インフラが整う=時代が隆起する」という状況がいかに特殊かということがわかる。これって、言ってみれば戦争特需のようなものだよね。時代の要請によって、ビジネスが大きく伸びる、という意味で。
プロ野球チームも作った先輩が、次のようなことを言っていた。
「『インターネット』の誕生ってのはほんとすごかったんだよ。それが本当にすごいことだったから、俺みたいなやつでも会社を作れて、事業ができて、売却できた。インフラが整うってのはそれくらいすごい。だから、電話が誕生したときなんて、俺のとき以上にすごいことが起きたんじゃないかなぁ。それまでなんもなかったわけだからさ。一般的な(遠隔地の)連絡手段が。
だから、(インフラが一巡した)いまビジネスを作っていくのはほんとに大変だと思うよ。だって勝手にドライブしてくれないから、自分でいちいち動かしていく必要があるからね。でもちゃんと自分でドライブさせることができたとしても、当時のような大きなお金の動きを作るのはほんとに難しいと思う。
でも、たとえば『ウインターネット』みたいな、いまの『インターネット』に変わる全く新しい概念のインフラが仮に誕生するのだとしたら、そのときはまたビジネスが大爆発するだろうね。まぁ、可能性は低いと思うけど。」
「ウインターネット」なんて新しいインフラ、とりあえずここ100年はないとする。その中で、安定して食べていける事業をやるとなると、やっぱり広い人に実利を届ける、ということしかないんじゃなかろか。余暇産業も悪いとは言わないし、素晴らしいビジネスだとは思うけれど、せばまる市場で食い合うってのは避けた方が賢明だし、そこから革新的なサービスってのはやっぱりなかなか出てこないだろう。なぜなら革新的なサービスをするためにはある程度の予算が必要で、しかもそれは継続的に必要だから。継続的な投資のためには継続的なそれなりの収益の額が必要だが、余暇産業で継続的かつ安定的な収益をつかむこと自体がなかなか難しいから。Amazonだってずっと赤字で投資家からすげー文句言われていたが、実際売上はそれなりにあったからこそ投資を続けることができたわけで。一過性の資金だけではなかなかうまくいかないっすね。
そうなると、自分の場合、現時点ではどうしても、iPhoneアプリを作るよりはiTunesを作るべきかな、という判断になる。それはとても大変なことなんだけども。
ということで、長々と書きましたが、とりあえず自分の進むべき道は以前と変わらず地味な方向です。ときにつまんなくて参っちまいますが、そんなときにまたブログでも書いて気分転換しようと思います。意外とたまってるものを吐き出すのもいい感じってことにいま気がつきました。
日記|2009年 09月 26日|

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